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マリインスキー・バレエに客演してのアシュトン振付『シルヴィア』終演後、カーテンコールでのローレン・カスバートソン
Photo: Natasha Razina. © State Academic Mariinsky Theatre


Dance Europe - 日本語版


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アシュトン振付『スケートをする人々』での金子扶生とウィリアム・ブレイスウェル  © Emma Kauldhar by courtesy of the ROH

ロイヤル・バレエのトリプル・ビル


最新のミックス・プログラムは、多彩でバランスの取れた構成。アマンダ・ジェニングズがお伝えします。

1930〜40年代に初演されたバレエが今も当時と同じくらい新鮮に見えると、いつも心躍る。バランシンの『セレナーデ』はその最たる例で、この夢のような作品の幕が降りたとたんに、観客は我に返り、1935年にこれを観た人の目にはどんな風に映ったのだろうと、驚きを新たにする。

 ロイヤル・バレエによるアシュトンの1937年の『スケートをする人々』でも、同じことがいえる。時代の空気、手の込んだ衣裳、スケートに着想した様式化されたステップというと、なにか取り澄ました作品と思われてしまいそうだが、全くそんなことはない。厳格で難度が高く、複雑で美しいラインを描くアシュトンの振付は、最高の上演であれば、すべてが咲きたてのデイジーのように初々しく、描き上がったばかりの絵のように洗練されて見える。アカデミックな技術のショーケースのようだが楽しくもあり、スケートの引用の仕方が天才的なので小さなスタッカートのステップが滑りながら行われているように見えるところなど、つねに目を見張らされる。READ MORE


THE WHITE CROW


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マリインスキー・バレエに客演してのアシュトン振付『シルヴィア』終演後、カーテンコールでのローレン・カスバートソン Photo: Natasha Razina. © State Academic Mariinsky Theatre

ローレン・カスバートソン


ロイヤル・バレエのプリンシパルであるカスバートソンが、11月10日、マリインスキー・バレエの『シルヴィア』に客演。歴史的なサンクト・ペテルブルクでのデビューにまつわる秘話を、本誌編集長エマ・コールダーがうかがいました。

エマ・コールダー(以下、EK):マリインスキーでの『シルヴィア』主演が決まったいきさつは?
ローレン・カスバートソン(以下、LC):その週の水曜の夕方にケヴィン(・オヘア、ロイヤル・バレエ芸術監督)から最初の打診があったんです。予定されていたバレリーナがダウンしてしまって、土曜日の夜の公演を踊れる人がいないらしいんだけど、って。「そんな話が私に来るなんて?」というのが第一印象。こんなチャレンジングなお話をいただいて、光栄だし興奮もしたけど、とにかく想定外で、すぐには話が呑み込めませんでした。しかもそのとき私は、映画『コレット』を見に行こうとしていたところで、すごく急いでたんです。なので、何時間か考えさせてください、と返事をしました。映画の後でケヴィンに電話をして、「すごく行きたいです。行かなかったら、自分が許せないと思う」と伝えました。READ MORE


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ユーリ・ファテ−エフ쐤緞 Photo: Natasha Razina © State Academic Mariinsky Theatre

Yuri Fateyev - ユーリ・ファテ−エフ


マリインスキー・バレエの芸術監督に、エマ・コールダーがお話を伺いました。

エマ・コールダー(以下EK):10年前に就任して以来、あなたは様々な扉を開いて来られました。レパートリーの面では、古典バレエの最高の水準を維持しつつコンテンポラリー作品を拡張しました。そして世界中からダンサーを招き、入団させてきました。特別な意図があってそうなさってきたのですか?

ユーリ・ファテ−エフ(以下YF):もちろん、逸材には目を光らせてきました。じつは世界を見渡しても才能あるダンサーは、特にバレエでは多くありませんから、若い才能は見逃さないよう注意していなくてはなりません。もし私が彼らに特別な何かを授け、成長させてあげられるなら、そして彼らがマリインスキーのレパートリーに合っていてそのスタイルを受け入れられそうに思えたら、「ここに来て世界のトップクラスのダンサーにならないか」と誘います。マリインスキー・バレエは、クオリティ、雰囲気、サンクト・ペテルブルクという街、レパートリー、そしてマリウス・プティパがここで仕事をしたという意味でも、世界最高のバレエ団だと思います。
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